ワークロード最適化システム - システム オブ エンゲージメント


システム オブ エンゲージメント


ITシステムは、Systems of Recordから、Systems of Engagementへの歴史的な転換期を迎えています。Systems of Recordでは、プロセッサ、OS、Java、ミドルウェア、アプリケーションと、積み上げられたスタックを縦方向に最適化してきました。一方、エンドユーザーやビジネスパートナーと密で継続的なインタラクション、コラボレーションが求められるSystems of Engagementでは、ネットワーク化されたミドルウェアに対する横方向の最適化も求められます。たとえば、Smarter Commerceを活用するお客様は、Unicaを利用してクライアントと最良の関係を築き、Sterling Commerceを利用して最適なサプライチェーンを管理しながら、WebSphere Commerce上で稼動するeコマースサイトを運営します。私たちのチームは、このような、Systems of Engagementにおける、ネットワーク化されたミドルウェアを、よりスケーラブルに、より低レイテンシに、より高いスループットに、そして、より少ないメモリ使用量にする最適化を研究しています。


実ワークロード解析

お客様環境で実際に利用されているワークロードは、標準的なベンチマークのワークロードに比べ、はるかに複雑です。実際のワークロードは、お客様固有のシステム構成で、多くのアプリケーションが複雑に連携し、高いレベルの可用性を保ちながら、運用されます。我々は、このようなお客様のシステムが抱えている性能、品質の問題を解決し、次世代のIBM製品へとつなげていく研究を行っています。例えば、COBOLからJavaへ変換されたシステムで問題となる性能問題の解決手法や、WebSphere Commerce上で稼動する複雑なアプリケーションを最適化する技術の研究開発を行っています。


仮想化システムを効率化する技術

Systems of Engagementにおいて、システム間の連携を容易にする仮想化は、最も重要な技術の1つです。しかし、仮想化されたシステムを効率良く運用するには、実システム上での重複した構成、無駄な演算を回避する枠組みが必要になります。我々は、Javaの処理系の研究開発の経験や、様々なワークロード解析の経験を背景に、仮想化された複数のOS上で稼動するJava内の共通データ構造を集約して省メモリ化を実現する技術や、仮想化された環境の上で大規模プログラムを効率よく動作させるためのワークロード記述やデプロイ手法の研究を行っています。


分散処理技術

ネットワーク化されたシステムでは、多くの分散処理が用いられ、スケーラビリティや可用性が高められていきます。しかし、単純なシステムの連携は、性能劣化や処理の複雑さを招き、Systems of Engagementの進化を阻害してしまいます。我々は、WebSphere eXtremeの基となった分散キャッシュ機構技術や、様々なストリーム処理の活用技術により、Systems of Engagementを、よりスケーラブル、より低レイテンシ、より高可用にする技術の研究開発を行っています。